Pega 認定資格ガイド

Pega の認定資格の種類、前提資格、試験の形式と受け方を、Pega Academy の公式情報をもとに整理しました。情報は 2026 年 10 月 8 日時点のものです。受験の前には公式サイトで最新の情報をご確認ください。

資格の全体像

Pega の認定資格は、担う役割ごとのトラックに分かれています。ここでは Pega Academy の公式情報をもとに、2026 年 10 月 8 日時点の構成を整理します。

公式の資格一覧では、資格が次の 6 つのトラックに分かれています。矢印は、前の資格が次の資格の前提になっていることを表します。

  • System Architect トラック: CSA → CSSA → LSA。アプリケーションを開発する人の主たるルートです
  • Business Architect トラック: BA。業務要件をアプリケーションの設計につなぐ役割です。単独で完結します
  • Decisioning Consultant トラック: Decisioning Consultant と Data Scientist → Lead Decisioning Architect。Customer Decision Hub を使った意思決定の設計です
  • Data Scientist トラック: Data Scientist。予測モデルと AI の活用です。Lead Decisioning Architect の前提のひとつでもあります
  • Customer Service Developer トラック: Customer Service Developer。Pega Customer Service アプリケーションの実装です
  • Robotics トラック: Robotics System Architect(RSA)。ロボティック オートメーションの開発です

BA は CSA の前提資格ではありません。開発を担う方は、BA を経由せずに CSA から始められます。

資格名英語名対象の役割前提資格対応バージョン
システムアーキテクト(CSA)Certified Pega System ArchitectPega アプリケーションを開発する開発者・技術者なしInfinity '25
シニアシステムアーキテクト(CSSA)Certified Pega Senior System Architect複数の業務で再利用できる設計と構築を担う開発者CSAInfinity '25
リードシステムアーキテクト(LSA)Certified Pega Lead System Architectアプリケーションの技術設計とアーキテクチャをリードする人CSSA(CSA・CSSA ともバージョンは問わない)Infinity '25
ビジネスアーキテクト(BA)Certified Pega Business Architect業務目標と要件を App Studio での設計・構築に反映する人なしInfinity '25
カスタマーサービスデベロッパー(CSD)Certified Pega Customer Service DeveloperPega Customer Service を実装するシステムアーキテクトなしCustomer Service '25
ディシジョニングコンサルタント(DC)Certified Pega Decisioning ConsultantCustomer Decision Hub のソリューションを設計・開発する人なしInfinity '26(Customer Decision Hub '26)
データサイエンティスト(DS)Certified Pega Data ScientistPega で AI と予測モデルを活用するデータサイエンティストなしInfinity '26(Customer Decision Hub '26)
リードディシジョニングアーキテクト(LDA)Certified Pega Lead Decisioning Architect意思決定の設計を高い水準で担うアーキテクトDC と DS の両方Infinity '25
ロボティクスシステムアーキテクト(RSA)Certified Pega Robotics System Architectロボティック オートメーションを開発するシステムアーキテクト・ソフトウェア開発者なしPega Robotic Automation R25

「なし」は、公式の資格一覧に前提資格の記載がないことを表します。資格とは別に、各試験には前提となる Pega Academy のミッションが指定されています。

主な試験の形式は次のとおりです。いずれも公式の試験ページに記載されている内容です。

資格問題数試験時間合格ライン受験言語
CSA60 問90 分65%日本語、英語ほか計 6 言語
CSSA60 問90 分70%日本語、英語
LSAアーキテクチャ試験 120 分 + 設計・構築課題 14 日間設計・構築課題は 75% 以上公式サイトで確認してください
BA50 問90 分65%日本語、英語ほか計 6 言語
CSD50 問90 分65%英語
DC60 問90 分70%英語
DS50 問90 分70%英語
LDA面談 30 分 + パネル面接 75 分評価基準による判定公式サイトで確認してください
RSA60 問90 分65%英語

試験の内容とバージョンは改定されます。受験前に Pega Academy の資格一覧 で最新情報を確認してください。

System Architect のルート(CSA → CSSA → LSA)

Pega で開発を担う方の中心となるルートです。3 つの資格は順番に取得する必要があります。

CSA(Certified Pega System Architect)

公式には、Pega アプリケーションの開発を学びたい開発者と技術者のための資格とされています。出題範囲の配分は次のとおりです。

  • ケース管理 25%、データと連携 20%、アプリケーション開発 15%
  • ユーザー エクスペリエンス 10%、セキュリティ 10%、Pega GenAI 10%
  • DevOps 5%、Insights 5%

ケースの流れをどう組み立てるか、データをどこから取得してどう持つか、という Pega 開発の基本が中心です。CSSA に進む目安として、当社では、ケースタイプの構成とデータの扱い方を自分の言葉で説明できる状態を一つの区切りにしています。準備の進め方は CSA 合格ガイド にまとめています。

CSSA(Certified Pega Senior System Architect)

受験するには CSA を取得している必要があります。公式には、複数の業務部門をまたいで再利用できる設計と構築の力を確認する資格とされ、ベストプラクティスの適用、デバッグ、パフォーマンス チューニング、システムの保守、セキュリティとアクセス要件への対応が含まれます。出題範囲の配分は次のとおりです。

  • アプリケーション開発 30%、ケース管理 20%、データと連携 20%
  • システム管理 15%、セキュリティ 10%、ユーザー エクスペリエンス 5%

合格ラインは 70% で、CSA の 65% より高く設定されています。「動くものを作る」から一歩進み、「どの層に何を置けば再利用でき、保守しやすいか」が問われます。

LSA(Certified Pega Lead System Architect)

公式の資格一覧では、CSSA の上に位置する最上位の資格とされています。前提は CSA と CSSA の取得(バージョンは問わない)で、Pega は受験前に 36 か月以上の実務経験を積むことを推奨しています。Infinity '25 版の流れは次のとおりです。

  1. 2 週間の Lead System Architect コースで、技術設計とアーキテクチャのベストプラクティスを学ぶ
  2. Pega Architecture 試験(120 分の通常試験)に合格する。合格は 1 回でよく、8.x 以降のどのバージョンでも有効です
  3. Application Design & Build に取り組む。設計と構築を 1 つにまとめた課題で、14 日間で設計・構築・提出します。目安の作業量は約 50 時間、合格には 75% 以上が必要です

CSSA までが選択式の試験であるのに対し、LSA は実際にアプリケーションを設計・構築して評価を受けます。当社の考えとしては、実案件で設計の判断を任され、その理由を説明した経験を重ねてから挑むのが現実的です。詳しくは LSA の解説記事 をご覧ください。

Business Architect

業務の目標と要件を、Pega アプリケーションの設計に落とし込む役割の資格です。

公式には、業務目標と要件を取り入れながら、App Studio で Pega アプリケーションの設計と構築に参加する力に焦点を当てた資格とされています。前提資格はなく、試験の前提として Business Architect ミッションが指定されています。

出題範囲の配分は次のとおりです。

  • ケース管理 30%、アプリケーション開発 25%、データと連携 15%
  • Pega GenAI 10%、ユーザー エクスペリエンス 10%
  • セキュリティ 5%、Insights 5%

50 問・90 分・合格ライン 65% で、日本語でも受験できます。業務側の担当者、要件定義を担うコンサルタント、プロジェクトマネージャーが Pega の考え方をつかむ入口になります。開発者にとっても、ケース管理の全体像を業務の目線で整理する機会になります。

意思決定(Decisioning)のルート

Pega Customer Decision Hub を使い、顧客一人ひとりへの次の最適な提案(Next-Best-Action)を設計する領域です。

Decisioning Consultant(DC)

公式には、Customer Decision Hub のソリューションの設計と開発に携わる人のための資格とされています。Next-Best-Action Designer、1:1 Operations Manager、ディシジョン ストラテジー、予測分析の設計原則を適用できるかを確認します。対応バージョンは Customer Decision Hub '26 で、60 問・90 分・合格ライン 70%、英語での受験です。

  • エンゲージメント ポリシー 15%、ディシジョン ストラテジー 15%、1:1 顧客エンゲージメントにおけるビジネス アジリティ 15%
  • コンタクト ポリシーとボリューム制約 13%、Next-Best-Action の概念 12%、アクションとトリートメント 12%
  • チャネル 10%、AI とアービトレーション 8%

Data Scientist(DS)

公式には、Pega Process AI と Customer Decision Hub で AI を活用するデータサイエンティストのための資格とされています。対応バージョンは Customer Decision Hub '26 で、50 問・90 分・合格ライン 70%、英語での受験です。

  • アダプティブ分析 28%、予測分析 20%、予測パターン 18%
  • Pega NLP 14%、Pega Process AI 10%
  • Customer Decision Hub の AI 6%、ガバナンス 4%

Lead Decisioning Architect(LDA)

意思決定の領域で高い専門性を持つアーキテクトのための資格です。選択式の試験ではなく、面談と面接で評価されます。公式に挙げられている前提は次のとおりです。

  • DC(v8.0 以降)と DS(v8.0 以降)の両方の資格
  • Decisioning Consultant と Data Scientist の両ミッション(v'23 以降)の修了
  • 顧客と直接向き合う Customer Decision Hub の案件で、Decisioning Architect として 4 年の経験
  • インバウンド、アウトバウンド、オムニチャネルにわたる経験の幅と深さ
  • 推薦者として、顧客側 1 名と Pega の専門家 1 名の名前

評価は 2 段階です。フェーズ 1 は、経歴と経験についての 30 分の面談です。フェーズ 2 は、3 名の Pega の専門家による 75 分のパネル面接で、ユースケースを発表し、技術力と業務の理解を示します。評価の軸は、技術力、ビジネスの理解、コンサルティングの力の 3 つです。関心を表明してから 90 日以内に完了することが求められています。

Customer Service Developer

Pega Customer Service アプリケーションを実装する開発者のための資格です。

公式の資格一覧では、Pega Customer Service の実装を学びたいシステムアーキテクトのための資格とされています。試験ページでは、対象をシステムアーキテクトとシニアシステムアーキテクトとしています。公式の資格一覧に前提資格の記載はありませんが、想定されている受験者像から、CSA 相当の開発経験があると取り組みやすい資格です。試験の前提としては、Pega Customer Service Implementation ミッションが指定されています。

対応バージョンは Pega Customer Service '25 で、50 問・90 分・合格ライン 65%、英語での受験です。出題範囲の配分は次のとおりです。

  • ユーザー エクスペリエンス 20%、チャネル 20%、インタラクション管理 20%
  • データ連携 15%、アプリケーション開発 15%
  • レポート 5%、主要なビジネス成果 5%

試験の受け方

Pega Academy の公式ページに書かれている範囲で、受験までの流れを整理します。

Pega Academy の学習は「ミッション」という単位で構成されています。ミッションは特定の学習目標をカバーする学習パスで、各試験ページの前提(Prerequisite)欄には、対応するミッションが挙げられています。

  1. 試験ページで内容を確認する: 出題範囲と配分、問題数、合格ラインは、資格ごとの試験ページに記載されています
  2. 前提のミッションに取り組む: 試験ページで指定されたミッションを進めます。公式は、ミッション内のテストに合格しても、認定試験の合格を保証するものではないと明記しています
  3. Pearson VUE で申し込む: 試験は Pega の試験パートナーである Pearson VUE が実施します。初めての場合は Pearson VUE のアカウントを作成します。アカウントの氏名は、当日に提示する身分証の氏名と一致させる必要があります。前提資格の記録を引き継ぐため、すべての Pega 試験で同じアカウントを使います
  4. 受験方法を選ぶ: テストセンターでの受験と、自宅や職場からウェブカメラで監督を受けるオンライン受験(OnVUE)があります
  5. 受験する: 多くの試験は 90 分、LSA の Pega Architecture 試験は 120 分です。英語を母語としない国に住む方が英語で受験する場合は、申し込み時に自動で 30 分延長されます。試験中は参考資料を使えません
  6. 結果を確認する: 点数と合否は、受験直後に通知されます。詳しいスコアレポートは Pearson VUE のアカウントから確認できます。合格すると、5 営業日以内に Pega のプロフィールにデジタルバッジが表示され、そこから PDF の認定証をダウンロードできます

受験料について、公式 FAQ には「Pearson VUE が実施する Pega の試験は 1 回あたり 190 米ドル」と記載されています(2026 年 10 月 8 日確認)。価格は試験により異なり、変更されることがあるとも記載されています。LSA の設計・構築課題の料金は公式ページ間で記載が異なるため、申し込み前に公式サイトで最新情報を確認してください。

不合格だった場合、同じ試験の 2 回目は 3 日後から、3 回目は 2 回目の不合格から 14 日後から受験できます。同じバージョンの試験は 12 か月で 3 回までで、受験のたびに受験料がかかります。

学習期間の目安と進め方

Pega は CSA・CSSA の学習時間の目安を公表していません。ここでは当社の実例と、公式に示されている経験年数をもとに整理します。

当社の実例

当社では、Pega 未経験で入社した 1 人目の社員が、2 か月で BA・CSA・CSSA の 3 資格(いずれも最新版)に合格しました(2026 年 9 月)。その過程は 未経験から 2 か月で 3 資格に合格した記録 にまとめています。

ただし、これは 1 人の実例です。学習に使える時間、開発経験の有無、英語の資料を読む負担によって、必要な期間は大きく変わります。また、資格は Pega の基礎を体系立てて身につけたことの証明であり、実務での設計力そのものの証明ではありません。

公式に示されている経験の目安

  • LSA: 受験前に 36 か月以上の実務経験を積むことが推奨されています
  • LDA: Decisioning Architect として 4 年の経験が前提です

進め方

  1. 自分の役割に合うトラックを決め、前提資格の順に並べます
  2. 試験ページで出題範囲の配分を確認し、配分の大きい領域から理解を固めます
  3. 前提のミッションを進めながら、実際に画面を操作して確かめます
  4. 受験するバージョンが最新か、受験前にもう一度確認します

全体の学習順序は Pega 学習ロードマップ で詳しく紹介しています。

次に取る資格の選び方

いまの役割と、これから担いたい役割から選ぶのが基本です。

役割最初に取る資格次に検討する資格補足
Pega の開発者(未経験・初級)CSACSSABA は前提ではないため、CSA から始められます
Pega の開発者(実務経験あり)CSSALSALSA は 36 か月以上の実務経験が推奨されています
Customer Service の案件を担う開発者CSACSD、CSSACSD は英語での受験です
業務担当・要件定義・プロジェクトマネージャーBACSABA は日本語で受験できます
マーケティング施策・顧客エンゲージメントの設計DCDS、LDALDA には DC と DS の両方が必要です
データサイエンティストDSDC、LDADS は英語での受験です
ロボティック オートメーションの開発者Robotics System Architect(RSA)—英語での受験です

資格を取ったあとのキャリアについては Pega エンジニアのキャリア で紹介しています。当社は会社として、LSA・CSSA・CSA・BA・CSD・DS の 6 資格を保有しています。チームでの資格取得のご相談は 資格取得支援 をご覧ください。

よくある質問

Pega の資格は日本語で受験できますか?

2026 年 10 月 8 日時点の公式の試験ページでは、CSA、CSSA、BA が日本語で受験できます。CSD、DC、DS、RSA は英語のみです。英語を母語としない国に住む方が英語で受験する場合は、申し込み時に自動で試験時間が 30 分延長されます。

CSA を取らずに CSSA を受験できますか?

できません。公式の資格一覧では、CSSA の取得には CSA の取得が必要とされています。同じように、LSA には CSSA が、LDA には DC と DS の両方が必要です。

BA を取ってから CSA に進む必要がありますか?

公式の資格一覧では、BA は CSA の前提資格になっていません。開発を担う方は CSA から始められます。業務の目線でケース管理を理解したい場合に、BA を先に取る選択肢もあります。

資格に有効期限はありますか?

公式ページでは、Pega の認定資格は現時点では失効しないものの、Pega の判断で変更されることがあると記載されています。新しいバージョンが出た場合は、対応するミッションを修了することで、保有している資格を新しいバージョン相当にできるとされています。最新の扱いは公式サイトで確認してください。

受験料と再受験のルールを教えてください

公式 FAQ には、Pearson VUE が実施する試験は 1 回あたり 190 米ドルと記載されています(2026 年 10 月 8 日確認)。価格は変更されることがあります。再受験は、2 回目が不合格から 3 日後、3 回目が 2 回目の不合格から 14 日後から可能で、同じバージョンは 12 か月で 3 回までです。LSA の設計・構築課題については、公式サイトで最新情報を確認してください。

Pega 未経験でも資格は取れますか?

CSA と BA には前提資格がなく、未経験から受験できます。当社では、未経験で入社した社員が 2 か月で BA・CSA・CSSA に合格しました。ただし、必要な期間は学習時間や開発経験によって大きく変わります。

どの資格が難しいですか?

公式の数字で比べると、合格ラインは CSA と BA が 65%、CSSA・DC・DS が 70% です。LSA と LDA は選択式の試験ではなく、設計・構築課題や面接で評価され、長い実務経験が推奨または前提とされています。感じる難しさは経験によって変わるため、まずは自分の役割に近い資格から始めることをお勧めします。